整形外科の漢方頻用処方 関節炎 腱鞘炎 上腕骨外側上顆炎 肩関節周囲炎 足底腱膜炎

Q:私も漢方は多用しております。ツムラの漢方勉強会に頻繁に参加し、私なりに常用しております。ツムラの25,125もよく使います。使ってよく効いた方は、冷える場所で作業される方の上腕骨外上顆炎や踵骨棘や足底腱膜付着部には特によく効いた記憶があります。52番は麻黄が入っておりますので、余り使ったことがないですが、先生なりの使い方があれば、また教えて下さい。

A:ツムラ52は、研修医時代に関節リウマチの方に使用して好評でした。

確かに麻黄入りで、28と同様なのですが、一応高血圧の人には注意ですが

ほとんどの場合、問題はおきません。

関節炎の腫脹、腱鞘炎には使えます。
しゃくやくかんぞうも入っているので動きの痛みにも有効です。
麻黄は、拡張した血管を締めて、腫脹を減らすものと思っています。

外側上顆炎には、といっても、初診時多くの場合,外側の関節症、関節炎合併ですが、
NSAID+52朝+18夕が基本処方です。

足底腱膜炎では、53朝 25夕 が基本。

ついでに肩関節周囲炎では
53朝 25夕が基本で
夜間痛あれば
53朝 25昼 18夕としています。これが現在の黄金の組み合わせ。

自称 ごちゃまぜ漢方で、漢方の専門医ではしませんね。

53+25はにじゅつとう から考えた組み合わせです。

お返事:ありがとうございます。漢方の使い方は、確かに独創的ですが、漢方を使われる整形外科医は余り見かけないです。ペインクリニックや外科の先生が整形疾患に応用された講演がほとんどです。整形外科医が長年の経験で得た効果の感触はとっても貴重で参考に致します。

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