エコー下ファシアリリースの技術 上腕骨外側上顆炎の実例

当院では、エコーは処置室に置いてあるので、リハスタッフは使いません。

エコーでは筋の硬くて動かないところ、が見えて、手技後動くようになるとか、確認できるみたいですね。

圧痛の触診で硬さはわかり、リリース後の患者さんの動きで、実用的にはわかりますが。

触診ではトリガーポイントの圧痛のあるところで、硬いところを探していきます。
硬結の範囲がわかります
筋の長軸に沿い、並ぶこともあります。

あまり、深いところではないようです。
通常4cmの深さでエコーを見ますが、だいたい2-3cmのところです。

上腕骨外側上顆周辺は、皮下は一見、筋膜重積の塊。
縦断像で、リリース中は筋膜の剥がれ具合とか見えるので重宝しています。
1枚1枚剥がしていく感じです。

上腕骨外側上顆遠位5cmのECRB 遠位7cmのECRLでは、
ほぼ、回外筋との間の筋膜、橈骨神経をリリースしますが、これがエコーが便利です。
注入部位が明確にわかる。

しかし、昨日は、そこでなくて、
ECRLそのものの筋膜が厚く肥厚し、リリース中もそこが痛いと言っていました。
肉体労働をしてきた、高齢の活動的な方です。

エコーをお持ちでない方は、
私のエコーも2013に在庫処分で買った(180万)ものですから、
安い中古でリニアプローベ付きを買われることお勧めします。
世界が変わります。

エコーは、高解像力の、拡大鏡のような機械だと思います。
痛みを可視化できる機械とも言えます。

エコーで見て、血管を確認できます。
太い血管を刺さないこと、避けること、
また、神経が伴走している部位(そこがトリガーのことが多い)の目安にもなり、
そこが剥離されるよう考え、注入ルートを工夫します。

鍼灸の技術も研究しています。

針先の感触を感じるようにします。
針先でじゃりじゃりしたり、筋膜が硬く、きゅっとしたきしみがわかることもあります。
それは硬結部です。

エコーを使う鍼灸師、彼らが一番ライバルかもしれない。
しかし、針先だけの操作と、生食を用いた液性剥離とは効率が違うと考えています。

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