漢方の使い方 合方

漢方薬での治療の評価は西洋薬と異なる視点が必要です。

漢方薬には、多剤併用というより、合方という使い方があります。

複数の漢方薬を合わせて使うということです。

ここが西洋薬と異なります。

江戸時代から複雑な病態に対して、2-4方(種類)の合方が行われてきました。

全身症状の重視、治癒の促進、治癒領域の拡大と深化、複数の病態の存在 などに対応するためです。

症状に対応できない場合、2剤、3剤の併用も考えるべき、種々の合法を試みることが必然性を持って行わなければならないとされています。

エキス剤は処方内容が固定化されているので、病人の症状に適合するよう合方、加方が必要です。(故山本 巌先生)

注意点としては、過量、構成生薬の重複、同じ系統、同じ作用、かけ離れた証、重複による副作用です。

私は、漢方薬は生薬の薬効薬理作用で選択しています。

また、有効量には個人差があり、少ない量で有効な場合もあります。

量は1日合計6袋までとしています。

時間差処方を行っています。症状により、薬剤を必要な時に合わせる。

症状に対応するため、朝昼夕 全て異なる薬剤を使用することがあります。

寝る前の投与があり、4種になることがあります。

さらに頓服的使用もあります。

悪天候前の痛み(天気痛)に13回まで五苓散(その場合は他は飲まない)

寝る前に,睡眠障害に対して抑肝散,または酸棗仁湯、またはその両者。

漢方では、一般に種類が多いと効果が減ると言われますが、単剤大量より、少量多剤併用は副作用が起きにくいというメリットがあります。

従って、私の処方は多剤併用というより、時間差を考慮した少量合方といえます。

実際の効果としては漢方の少量多剤併用により、最近の高価な慢性疼痛治療薬(サインバルタ、リリカ、トラムセットを使わず、慢性疼痛を治療できています。医療経済に貢献しています。

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