精神科背景のある慢性疼痛

2023/2/18 厚生労働省慢性疼痛診療システム普及・人材養成モデル事業-近畿地区-主催

集学的痛み診療セミナー

ー精神科との連携について考えるー

「慢性疼痛診療における精神・心身・身体協働の重要性」

関西医科大学心療内科学講座 診療講師

附属病院痛みセンター 副センター長

水野 泰行先生

「精神科患者の痛みとは?ー痛みセンターの活動報告を通してー」

関西医科大学精神神経科学講座 病院助教 大畑 貴裕先生

コメントしました。

私は整形外科医です。

慢性疼痛治療薬については、従来、ノイロトロピン、トリプタノール、ランドセンを使ってきました。

また、漢方を多用しています。

漢方で痛み、睡眠障害、自律神経障害、不安、怒りなど、色々対応できます。

慢性疼痛治療薬として、リリカ、サインバルタ、トラマールなどがメーカー宣伝によって、よく処方されていますが、それらに不満を持って受診される患者さんに、私の処方でほとんど対応できています。

もちろん疼痛部位を特定し、ストレッチ、運動療法、物理療法、体の使い方指導、エコー下ファシアリリースも行います。

声を大きくして言いたいことは、古くからの薬、そして何より、もっと漢方へ目を向けていただきたい。

なぜなら、効果的であること、副作用が極めて少ないこと、選択肢が多いこと、廃薬が簡単だからです。

以上。

水野先生からも、漢方を多用している旨のご回答がありました。

私が、さらに強調したいことは、精神科背景がある慢性疼痛であっても、徹底した身体的アプローチの併用も必須であると考えています。

そのためには、普段からの丁寧な診療が基礎となります。

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