4スタンス理論は誤っている

eテレ 疲れと痛みを楽にするワザ 人生レシピ 2019/10/04で
スポーツ整体師 廣戸聡一さんのことを知りました。

興味を持って

「4スタンス理論」で腰痛は9割治る!

4スタンス理論で毎日の痛み、つらさが消える本

2冊の本を読みました。

5ポイント理論

まず、5ポイント理論

首の付け根 みぞおち 股関節 膝 足くび足底

それらは基点として連鎖している。
軸を得て安定させる。
5ポイント揃えると安定する。
3か所は揃えるように。

これは、まあ、考えとして、悪くないと思いました。

4スタンス理論

次に4スタンス理論。

タイプ=動かし方のクセ 生まれつき であり

ABと1,2タイプがあり、2×2で4つのタイプに分類できるとのこと。

まあ、これも、そういう見方もあるかと。

A つま先重心 みぞおち膝を揃える人
B かかと重心 首股関節を揃える人

1 上腕大腿内旋で安定 足内側重心の人
2 上腕大腿外旋で安定 足外側重心の人

タイプ分けをして、自分に合った動かし方をする というのが、4スタンス理論です。

1)自分のタイプを知る。

2)タイプに適った身体の使いかたをする。(適わない使いかたを防ぐ)

自分にとって自然な身体の使いかたをしよう。動かしやすい場所を意識して。

とのこと。

ABはクセ、1,2は先天的要因

ここから私のコメント

実は

Aは上体前方で 体の曲げの多い人、Bは上体後方で、反ってる、いわゆる良い姿勢の人だと思います。

私の経験ではBタイプの方が多いと思います。

高齢者は、筋力がなくなってくると、Bタイプになる。

1は外反扁平足傾向で、柔らかい体の人。
2は凹足傾向で、硬い体の人。

ABはクセ、1,2は先天的要因と言えます。

ここからが問題です。

自分の今までのクセに合わせていると、体を使う所、負担のかかる場所が固定化されるため、そこの老化が進みます。

そこが痛みのもととなります。

クセに合わせるのではなく、クセを矯正する

従って、クセに合わせるのではなく、クセを矯正することを考えなければいけません。

具体的には、AB共に、荷重点をを足首前へ置き、上体を中立、直立ポジションへ持っていく。

1の方は足幅狭め、2の方は足幅広めを意識する。

という対応がよいのではと思いました。

私は、4スタンス理論は誤っている、と考えます。

画像は アレクサンダー・テクニーク完全読本 医道の日本社2016から引用

長期的に見て、体を壊さない使い方が重要

やりやすい、うまくいく、ことは、体質を含め現在までの習慣だと考えます。

当面は良いと思います。

私の見てきた患者さんは、皆さん、それまでの自分の使い方をしてきて、ある時、故障を起こします。加齢の問題、負担が多くかかる機会が加ってのこともあります。

錦織選手の手首もそうでした。あの使い方は壊れると思っていたら、見事に壊しました。

長期的に見て、体を壊さない使い方が重要。

それは解剖学、物理学で決まってきます。

タイプを知ることは、癖や体質、習慣を知ることになりますので有意義です。

そこで、自分のタイプに固執しないで、自分のタイプ(癖)を知り、その問題点、危険性も知り、他の使い方もやって(練習して)みて、どちらも選択できる状態にする、より安全な方法を選ぶのが良いと思います。

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