発熱と解熱剤

現在、発熱は生体反応で、合目的的であり、解熱が必要な場合は限られると思います。

脱水が問題になれば、その対応で良いですね。

解熱が本当に必要かをまず考えます。

ライ症候群を考えると、アスピリンとボルタレンは避けなければいけません。

一応NSAIDも避けます。

その上で発熱の苦痛が大きければアセトアミノフェンが第1選択。

感染症でも同様と考えます。

インフルエンザやウイルス感染が原因の発熱でも、
葛根湯や麻黄湯を第一選択とし、38度以上なら麻黄湯を選びます。

発熱に対して生体反応を過剰にならないよう全身がうまく対応できる状況を作ってくれることを期待して。
この場合も、熱ではなく全身痛がもう一つ取れなければ、

アセトアミノフェンを追加します。本題から外れましたが。

熱を無理に下げようという発想はありません。解熱に向かうのに有利な状況を作る、熱以外の苦痛を減らすことを考えます。痛みに対してアセトアミノフェン。結果的に解熱にも有効かもしれませんが。熱だけを主な指標に置かないで、本人の主観的な症状、苦痛を重視します。

風邪で良くロキソニンが処方されているのを見ますが、私は疑問に思います。

私は整形外科医ですので、関節炎で熱感強い時は越婢加朮湯(エッピカジュツトウ)を使います。

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