CRPSと詐病

CRPSでは、疼痛が長期持続するため、慢性疼痛の状態となる。
慢性疼痛では、痛みが意識の中心を占めるようになる。
痛覚過敏の状態にもなる。すると、さらに痛みを強く感じて、痛みを強く訴えるようになる。

一方、CRPSは痛みの原因が特定しにくいため、詐病と疑われることもある。

詐病やミュンヒハウゼン症候群はCRPSの鑑別疾患でもある。(整形・災害外科52:666, 2009)

ミュンヒハウゼン症候群は、精神疾患の一つである。
病気を創作、あるいは罹患している病気を重症であるように誇張する。
一つの病気が解決すると、新たな病気を作り出す
病歴は多彩で、多種多様な既往歴を持つことが多い。
病院を転々として、検査や手術を繰り返すといった特徴がある。(メルクマニュアル 第18版 P1848, 2006)

詐病は、病気になることで経済的利益などを得ることを目的とする。重度の症状を訴えるが、診察、検査で異常がない場合、また原因診断や治療努力に協力しない場合に疑われる。(メルクマニュアル 第18版 P1846, 2006)

CRPSでは、発症時からの痛みの部位の変化はなく、一貫しているのが普通である。痛みが周辺、近位まで広がることはある。
適切な対応が行われれば、さほどの後遺症がなく、仕事や生活になんとか支障のない状態には改善する。

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