第4・5頚椎の障害は特別 副神経の起こす多彩な症状

副神経について

副神経(ふくしんけい、Accessory nerve)は12対ある脳神経の一つであり、第XI脳神経とも呼ばれる。その脊髄根は脊椎管内でクモ膜下腔を上行し頭蓋腔で延髄根と合流したのち、頚静脈孔から頭蓋を出る。同側の胸鎖乳突筋と僧帽筋、および喉頭の筋を支配する運動神経である。

12の脳神経

第I脳神経  嗅神経
第II脳神経   視神経
第III脳神経   動眼神経
第IV脳神経  滑車神経
第V脳神経   三叉神経
第VI脳神経  外転神経
第VII脳神経  顔面神経 閉眼 閉口 味覚 唾液分泌
第VIII脳神経 内耳 (聴)神経 聴力 平衡
第IX脳神経  舌咽神経 味覚
第X脳神経  迷走神経 軟口蓋挙上
第XI脳神経   副神経 肩挙上 頚部回旋
第XII脳神経   舌下神経 舌運動

副神経核は、延髄から脊髄に分布

脊髄根は第三頸神経、第四頸神経と交通し胸鎖乳突筋と僧帽筋を支配する。

延髄根は、脊髄根との分離後すぐに迷走神経の反回神経と合流する。こちらは迷走神経と同じ働きをするとも考えられている。

Wikipediaから引用

筋支配髄節 胸鎖乳突筋:C2 C3 僧帽筋:C1-C4

第11脳神経(純粋な運動神経)で、肩にある僧帽筋と頸(くび)の前側壁にある胸鎖乳突筋の二筋を支配する。

副神経の起始細胞は延髄と脊髄(せきずい)とにあり、その神経軸索はそれぞれ延髄根、脊髄根をつくり、最終的には1本となって舌咽(ぜついん)神経、迷走神経といっしょに頸(けい)静脈孔を通って頭蓋腔(とうがいくう)を出る。

副神経は元来、迷走神経から分離してできたもので、頸静脈孔を出ると延髄根に由来する内枝と、脊髄根に由来する外枝とに分かれる。外枝は前述の二筋に分布するが、内枝は迷走神経下神経節で迷走神経に合し、反回(はんかい)神経に混じって下喉頭(かこうとう)神経となり喉頭に分布する。

コトバンクから引用

これらの事実から推定すると

副神経の異常は、迷走神経に影響を与えうる。

延髄で周囲の脳神経に影響を与えうる。7-12脳神経.

以下の症状が起こりうる。

眼痛=眼輪筋=顔面神経=表情筋=顔面痛

内耳神経 過敏になれば耳鳴りを起こしうる 平衡障害(めまい ふらつき)

迷走神経 さまざまな自律神経失調

味覚異常:顔面神経、舌咽神経

唾液分泌:顔面神経

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